2017年に公開
震災から６年の月日が流れました。
現実をしっかりと自身の目で見ておくべきとの想いから、
クルマを走らせ向かいました。
高速道路から、順調に・・・
元の街を知らないので、実感がわきません。
海が見える距離ではありませんが、
何もありません。。。
電信柱が新しいということは、ここまで津波が？
荒浜地区に入り、TVでたびたび見た小学校。
もう、この近辺は、住宅の基礎、ブロック塀の跡がありますから、
およその街が想像できます。
言葉にできない深い悲しみにとらわれます。
駐車場につくまで、瞬きするのを忘れたように。
砂浜、防波堤には、広い階段。きっと、その先はビーチですね。
階段の脇に慰霊の観音像がたっています。
同じ敷地内に慰霊の塔があります。
慰霊の塔には、さまざまな念を強く感じました。
ただ、なぜか、ネガティブなものではありません。
それが、さらに悲しみを深めるようで、
心中、涙が止まらない感覚におちいりました。
階段を上がり堤防に立ってみると弧を描く砂浜に、
穏やかな海。
振り返れば、見渡す限り何もありません。
この現実に自分はどう向き合うのか、わかりません。
わたしに何ができるのかもわかりません。
ただ、しっかり覚えておこうと思い、
いくつかの区画を歩いてまわりました。
もう一度、慰霊の塔に戻り心からの合掌。
何も見えず、聞こえないのですが、ただ涙があふれます。
クルマに乗り込んでからも立ち去りがたい。
自販機で缶コーヒーを買って、
飲み終わったタイミングで走り出しました。
帰路、何気なく、
復興・・・この地で・・・そんな想いがあるのかなぁと、
犠牲になられた多くの方、幸いにして九死に一生をえた方、
そんな想いがあるのでしょうか、と。。。
自分だったら・・・とか、いろいろ考えてしまいますね。
仙台は、何度か来ていますが、また来ると思います。
微力ながら、復興を応援してます。
