どんな企業でも “好きな仕事だけしていればいい” という部署はありません。
不得意な仕事、苦手な現場、飽きてきた作業・・・
モチベーションの維持は、企業に勤務する職業人として、必須のスキルです。
勤務する個人の方法で高めるものではありますが、
企業側に見直すことはないのでしょうか?
もちろん、上長、管理職の立場にある方は、それなりに処遇しているかと思いますが、
原則的な方法として、共有する事柄を取り上げてみます。
—————————–【A社アンケート結果】———————【B社アンケート結果】———–
- 会社の意義 「全員が理解している」 「理解していない。説明も無い。」
- 仕事の意義 「全員が理解している」 「理解していない。説明も無い。」
- 業務方針 「ある」 「ない」
- 職務 「各自が明確に理解している」 「行き当たりで、明確ではない」
- 待遇 「職責に明確に比例」 「待遇の違いが不明瞭」
- キャリアパス 「待遇が上がるステップが見えている」「待遇が上がる方法がわからない」
- 評価方法 「加点法」 「減点法」
- 雰囲気 「明るい」 「暗い」
どうでしょうか?
左側のアンサーを提示された企業は、モチベーションを維持し前向きに業務に取り組む姿勢が全員に浸透しています。
明確な目的をもって、目標達成に全員が協力し合う良い職場だと思います。
これなら、あなたのモチベーションもさほどの苦労なく維持できますよね!
右側の答えを示された企業は、
スタッフのモチベーションはもちろん、考え方、進め方、価値観等すべてにおいてバラバラですね。
離職率が高く、どのセクションでも育成されないため効率の悪い状態が続きますね。
負担のかかる中堅の軸になる方が便利使いされたり、飼い殺しになるケースが多いようです。
個人レベルでさまざまな工夫をしてモチベーションの維持に努めようとしても、
企業自体が右側の答えを示されるようでは、勤務する人々にとってストレス蓄積につながります。
あなたがどれだけ努力しても、出勤すればモチベーションが下がるわけです。
それでも、なお、自分なりの方法を模索しますか?
そうですね。
解決の道筋は、3つでしょうか?
①上記の事柄の明確化、転換を実現する。
②上記の事柄に対しては、変わらないものとして受け止める。
上記事柄以外で勤務を続ける事柄を見つける。
③退職し、左側の答えが出来る企業を探す。
もし、あなたが勤務する企業が、右側ならば、
あなたが努力するのは、モチベーション維持に苦心することではなく、
上記①・②・③の解決策に対してですね!
現実的に①は、ハードルが高いですね・・・
勤務を続けるなら②! 転職を視野に入れるなら③になります。
ここで注意が必要なのは、企業自体=経営陣が、残念なのか?
それとも、経営陣が関与しないのをいいことに、部長以下が残念なのか?の見極めです。
とくに重要なのは、「部長」です。「課長」、「係長」は、部長しだいですから。
課長、係長が残念ならば、移動人事で風が変わることはよくあります。
部長が残念な場合は、やっかいです。
明らかな指標数値の悪化、スキャンダルが無い限り移動は無いかも・・・
何しろ、残念な人なら上にも上がらないのですから・・・
さて、あなたの勤務する職場は、どうですか?