茨城県大洗に鎮座する式内社(名神大社)。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
ご祭神は、大己貴命。神磯の鳥居が有名。
ひたちなか市の酒列磯前神社(少彦名命)とは深い関係にある。
神磯の鳥居(海)を背にしてみる。
この佇まいは既視感が・・・宇都宮 二荒山神社。。。
爽やかな秋晴れ。
およそ、300年前の造成。大洗町の文化財。
時代のある建築物は、組み方、彫り物が秀逸で飽きない。
光圀公の時代に起工。
桁行5間、梁間2間で向拝1間付きの入母屋造と言うらしい。
東照宮のきらびやかさとは対照的。あえて地味に造成されたのか・・・
予算の問題だったのか・・・光圀公のお人柄なのか・・・
大国主命、少彦名命。国の礎を築いた神と言えども体裁を整えたように感じた。推測だけれど。
鹿島神宮にて感じる重厚さとは違うような。。。
神域全体でも大国主命を感じられなかった。お会いできなかったようです。
ただ、神磯の鳥居から本殿に至るまでゆっくりと歩いてみると、
はるかに遠いその時、確かに降臨されたような風のようなものを感じた。
そして、この地に災い来たりなば、再び・・・そんな安心感と共に。
左:大杉神社 ご祭神 大物主大神
中:水神社 ご祭神 罔象女命
右:八幡宮 ご祭神 玉依比売命・大帯姫命・応神天皇
左:大神宮 ご祭神 天照皇大神
中:静神社 ご祭神 建葉槌命・手力雄命・高皇産霊尊・思兼神
右:水天宮 ご祭神 天御中主神・安徳天皇・建礼門院二位尼
足が止まったのは、こちらの静神社。
静神社は、那珂市にある常陸国二宮の分社だそうだ。
畏怖ではなく、畏敬の念・・・崇敬と言うのかもしれない。
高皇産霊尊の神気のような印象。
左三社はもちろん、本殿よりも居心地の良い空間に思えた。
二の鳥居手前に鎮座していた。素通りできずにご挨拶だけさせていただいたが、
畏怖のような鋭さを感じた。やばいのではなく軽んじてはならない・・・感じ。
帰宅してから、不運の死をとげた小幡宥円の祟りをおさめるために祀られた神社と知った。
やはり、軽んじてはならなかった。
神域全体に邪気のようなものは感じられず、どちらかと言えば、やさしさに包まれるような感覚。
自身の内面に向かって問いかけるような場面ではなく、安らぎと休息が必要なときには、
いつでも、閉ざされることなく迎えてもらえそうな神社。
いつの日か、きっと再拝するでしょう。